アンコールワットの夜明け
アンコールワットの夜明けは、とても神秘的でした。

アンコールワットまでの道のりを、トゥクトゥクで走っていきます。でも周りは真っ暗。昨日のような心地よさとは違い、何だか少し不気味な雰囲気です。英語ではこのような雰囲気を「spooky」というそうです。Mちゃんが教えてくれました。みんなで「スプ〜キ〜」と叫び、気を紛らわせながらアンコールワットへと向います。
途中、まだ開店前のレストランの前を通ると、電気を付けずにロウソクを灯して仕込みをしていました。温暖化が騒がれている今、とてもエコロジーです。そして、とってもムーディー。
そしてアンコールワット西参道正面へ到着。トゥクトゥクを降り、朝陽の見える西参道へと進みますが、まだ辺りは真っ暗。街灯の無いアンコールワットでは、そのまま歩くのは困難です。私がオタオタしていると、くるみちゃんとMちゃんが懐中電灯で道を照らしてくれました。そうか、懐中電灯が必要だったのね!と、今更気付いても後の祭り。くるみちゃんとMちゃんに助けられました。ありがとう、素晴らしき友よ!

西塔門を抜け西参道へと進むと、少しずつ、空が明るくなってきました。日の出を観るなんて、一体いつぶりだろう?ゆっくりと空が明るくなっていきます。自然の素晴らしさを体全体で感じます。


日本人は、朝陽を観るのが大好きな国民だと思います。お正月になれば初日の出を観たり、日の出を観る事に風情を感じたり。昇りゆく太陽はとても縁起が良く、古から日の出とは、とても大切で身近な存在でした。
しかし、Mちゃん曰く、イギリスにはこういった習慣が全くないそうです。国が違えば、文化も違うものです。
残念ながら、今朝は少々曇りがちな天候だったため、太陽が昇っていく所は観る事が出来ませんでした。でも、早朝のアンコールワットへ来れた事、少しずつ明るくなる空を眺めた事、心地よい朝の空気を満喫出来た事で大満足です。


そんなこんなで、いろいろな想いに浸っていると、目の前にこんなTシャツを着ている外人さんを発見。

おかげさまで、一気に目が覚めました。
そんな私も、「San Diego」と書いてあるTシャツを来ていたため、知らない外人さんに「Are you from San Diego?」と訪ねられました。人の事は言えません…